Research for Health

腸内細菌を明らかにする国際研究プロジェクトへ参加しよう!

カリフォルニア大学サンディエゴ校が進めるヒューマン ダイエット&マイクロバイオーム イニシアティブ(The Human Diets & Microbiome Initiative; THDMI)は、ヒト腸内に共生する腸内細菌の役割を明らかにするためスタートした市民参加型の国際研究プロジェクトです。腸内細菌の研究は世界的にもはじまったばかりです。この10年で、腸内細菌が色々な病気に関連していること、食事の影響を強く受けていること、など、多くのことが明らかになってきました。しかしながら、まだまだ知られていない役割もたくさんあります。この隠された役割や仕組みを解き明かすことを目的として、THDMIという市民参加型研究が、これまでにアメリカ、イギリス、メキシコ、スペインで実施されてきました。第5番目の国として、アジアの国として、今回は日本での実施です。

国際研究プロジェクトへの参加

お陰様で1050人の方からお申し込みを賜わりました。これにて申し込み受付を終了致します。参加者として正式に選出された方にのみ採便キットと食事調査票をお送りします。回答まで今しばらくお待ち下さい。

​この研究について​

小腸や大腸は消化管 としての役割だけではなく、免疫系や脳機能を支える体の基礎を形つくって います。大腸には約40兆の細菌が共生しているといわれており、この細菌群集は「ヒト腸内細菌叢(さいきんそう)」や、「マイクロバイオーム」、「腸内フローラ」などと呼ばれ、近年盛んな研究が世界中ですすめられています。

このヒト腸内の細菌群集構造は、 指紋の様に固有 であり、個性があり、多様性があることがわかってきました。 これらの違いが生じる要因は様々ですが、大きな要因の一つとして食事を挙げることができます。そのため、腸内細菌を良い状態にするには、適切な食事をとる必要があります。しかしながら、腸内細菌が多様であるため、適切な「よい食事」もヒトごとに異なっていることがわかってきました。そのため、どういった腸内細菌のパターンには、どういう食事が最適かを世界規模で明らかにする必要があります。

ヒューマン ダイエット&マイクロバイオーム イニシアティブ(THDMI)プロジェクトはダノン・ニュートリシア・リサーチ研究所が出資する、世界三大陸(北米、ヨーロッパ、アジア)にまたがる意欲的な研究です。最新の遺伝子解析技術を用いて個々人の腸内細菌叢を明らかにし 、世界各地の食事が腸内細菌叢にどのように影響するかを調査します。

ダノン・ニュートリシア・リサーチ研究所とマイクロバイオーム・イノベーション・センターが共同でマイクロゼッタ・イニシアティブを立ち上げ、市民参加型国際研究プロジェクトして、一般の方々と共に長期にわたるプロジェクトを実施します。(アメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校のロブ・ナイト博士代表)

THDMIジャパンプロジェクトは、東京工業大学山田拓司准教授と共同で実施します。

国立大学法人東京工業大学 山田拓司准教授

Danone Bio

ダノンジャパン株式会社 のダノンビオは本プロジェクトを支援しています

​このプロジェクトは日本にお住まいの皆様のご協力がなくてはなりません。

THDMIジャパンプロジェクトに登録いただくと、研究プロジェクト参加者とし てデータ提供に加わっていただきます 。皆様のご協力が大きな発見の手がかりになるかもしれません。​

申し込み受付を終了致しました。

研究プロジェクトの内容

参加条件 :

日本在住の 18歳以上の成人が対象です。荷物配送の関係で沖縄県、離島を含む一部地域の方は対象外となります。

ご登録順800名様までに検査キットをお送りします。その内、条件を満たした先着500名様はご自身の食事バランスと腸内細菌叢の状態を知る検査結果を無料で受け取ることができます。

この検査結果がお手元に届くのに数カ月程度かかりますことをご了承ください。

参加者に実施いただく手順

  1. このウェブサイトにあるご登録用リンク(お申し込みはこちら)にお進みください。 申し込み受付を終了致しました。
  2. 参加条件を満たした方には以下のご案内メールが届きます。
    1. Eメール内容:自身のアカウントの作成方法のご案内
    2. サンプル採取用キットと食品摂取頻度質問票、及び返送専用の袋(無料)
  3. サンプル採取用キットを受け取ったら、オンラインアカウント より、キットのシリアル番号を入力
    1. 誓約書への同意
    2. 基本質問への回答
    3. 自身でキットのシリアル番号を入力
  4. 「食物摂取頻度質問票」に記入してください。
  5. 説明書の指示に従って、便サンプルを採取します。
  6. ご自身のオンラインアカウントに便サンプル採取日時を記入します。サンプルタイプは「便」を選択してください。
  7. 返送専用袋に便サンプルと食物摂取頻度質問票を入れて返送手続きをします。

提供した 便サンプルはどうなりますか?

サンプルから腸内細菌のDNAとRNAが抽出され、遺伝子配列を決定します。これにより腸に棲んでいる菌の種類やその割合を知る事ができます。さらに、特定の菌を詳しく調べたり、代謝物やタンパク質など、化合物の研究にも使用されます。調査内容は参加者との同意条件を遵守し実施します。また、このプロジェクトでヒトのDNAに関する分析は一切行いません。

収集されたデータはどうなりますか?

集められたデータはプロジェクトに参画する研究者 によって分析 され、その成果は科学論文として公に発表される予定です。将来的には様々な研究者が閲覧可能な公的なデータベースに登録されます 。皆様の協力によって腸内細菌研究が進歩し、近い将来には各個人に合わせた食事療法や医療が可能となるのです。参加者の個人情報は全て削除した上でデータの公表を行い、協力者のプライバシーは保護されます。個人情報の保護のため万全のシステムを導入し情報漏洩を防止します。​

ご質問は電子メールでカリフォルニア大学サンディエゴ校TMI THDMI-ジャパン プロジェクトチームmicrosetta@ucsd.eduへお送りください。

​ダノン・ニュートリシア・リサーチ研究所


ダノン社の国際的な研究所です。主な施設はフランス・パリ-サクレ市とオランダ・ユトレヒト市にあり、世界各地にもチームを配置しています。
ダノン社の研究、パートナーシップ、新製品開発は、生命科学・栄養・食品科学・技術・消費者理解の専門性を持った従業員により力強く推進され、特別なケアが必要な方々を含めて多くのお客さまへ、栄養に富んだ製品をお届けしています。
食品の力で健康に貢献できると確信しています。

​マイクロゼッタ・イニシアティブ

​国際共同運営の腸内細菌研究プロジェクトで、アメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校のナイト研究室とマイクロバイオーム・イノベーション・センターが拠点です。2012年にアメリカン・ガット・プロジェクトから世界的に発展しました。マイクロゼッタ・イニシアティブの役割は、ボランティアから腸内細菌への関心を持ってもらって研究への参加を促し、最新分子解析法の導入と技術の標準化を図り、研究を推進します。個人を特定する情報を除外したデータを提供することで、世界中の科学者が利用でき研究が加速します。

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